予防接種について

予防接種のイメージ

予防接種で使用するワクチンは、自分自身の抵抗力を上げ、感染症への感染および、発症した場合の重症化予防が期待できるものです。これは一度侵入してきた細菌やウイルスなどの病原体が、再び体内に入ってきた際、その病原体に対抗する、人間の体に備わった「免疫システム」を利用したものです。

ワクチンの種類としては、「生ワクチン(生きたウイルスや細菌の毒性を最大限弱め、病原体をそのまま使用したもの)」、「不活化ワクチン(ウイルスや細菌を加熱処理、フェノール添加、ホルマリン処理、紫外線照射などで無害化したもの)」、「トキソイド(細菌の毒素だけを取り出してホルマリン処理を行い、無毒化したもの)」などがあります。

ワクチンは、接種したそれぞれが感染症に罹るリスクを低減することだけでなく、集団免疫により社会全体に感染症が蔓延することを防ぐ役割も持っています。接種によってワクチンを打つことができない方たちを守るということにもつながり、大切な家族はもちろん、地域や職域の方々の健康的な生活維持のためにも役立つものです。

予防接種は、予約が必要となっておりますので、事前の連絡をお願いいたします。
0586-87-1119

当院で実施の予防接種

ジフテリア・百日せき・ポリオ・破傷風(四種混合)ワクチン
ジフテリア・百日せき・破傷風(三種混合)ワクチン
ジフテリア・破傷風(二種混合)ワクチン

ジフテリアとは
ジフテリア菌が原因の感染症です。主に飛沫(気道の分泌物)によって喉や鼻に感染します。症状は、高熱、のどの痛み、犬吠(けんばい)様のせき、嘔吐などです。ジフテリア菌は毒素を放出し、これが心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全等を起こして重篤になり、窒息死することもあります。
百日咳とは
百日咳菌が原因の感染症で、飛沫によって感染します。激しい咳をともない、顔を赤くして連続的に咳込み、呼吸ができなくなるため、全身が青紫色になってしまうチアノーゼや、けいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎、脳症などの合併症を起こす場合があり、乳児では死に至る場合もあります。
ポリオ
「小児マヒ」とも呼ばれ、ポリオウイルスによって人から人に感染するものです。ほとんどの場合、症状は出ませんが、症状が出るとウイルスが血液を介して脳、脊髄(せきずい)へ感染し、麻痺(まひ)を起こします。わが国では1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、予防接種の効果もあって現在では国内での自然感染は報告されていません。しかし、海外のほかの国ではまだ流行があるため、予防接種をしておいた方かよいでしょう。
破傷風とは
破傷風菌が原因の感染症で、人から人への感染ではなく、土中などに菌が潜んでいて傷口から人に感染します。傷口から菌が侵入すると増殖し毒素を出します。それにより、様々な神経に作用し、口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたりします。最悪の場合、息ができなくなって死に至るケースもあります。

風しんワクチン
麻しんワクチン
風しん・麻しん(二種混合)ワクチン

風しんとは
風しんウイルスの飛まつによって感染します。軽い風邪症状から、発しん、発熱、リンパ節の腫れなどがみられるようになります。発しんや熱が約3日間でなおることから「三日ばしか」と呼ばれることもあります。ただし、成人後にかかると重症になることが多く、 妊婦が妊娠早期にかかると、子供に先天性風しん症候群(心臓病、白内障、聴力障害など)が現れる場合があります。
麻しん(はしか)とは
麻しんウイルスの飛沫によって感染します。感染力が非常に強く、発症すると発熱、咳、鼻汁、目やに、発しんなどの症状が現れます。最初の3~4日間は38℃前後の熱で、一時的に収まっても、また39~40度の高熱と発しんが出てきます。気管支炎や肺炎、中耳炎、脳炎などを合併する場合がありますので注意が必要です。

日本脳炎ワクチン

日本脳炎とは
日本脳炎ウイルスによる感染症で、人から人にうつるのではなく、蚊を介して感染します。以前は子供や高齢者に多くみられた病気です。突然の高熱、頭痛、嘔吐、けいれんなどを発症し、脳炎や髄膜炎を引き起こした場合は意識障害や麻痺等の神経系の障害を起こし、神経系の後遺症を残すことや死に至る場合もあります。

BCG(結核)

結核とは
結核菌によって発生する、以前は日本の「国民病」とも言われた感染症です。2021年には約1万1500人が結核の診断を受けています。感染経路は空気感染で肺の内部で増えることが多く、咳、痰、呼吸困難などの症状が見られます。肺以外にも腎臓、骨、脳などさまざまな部分が障害される場合があります。また、必ずしも感染直後に発症するわけではなく、体内に留まったのち再び活動を開始し、発症することもあります。

ヒブ(Hib)ワクチン

ヒブ(Hib)感染症とは
ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenzae type b)という細菌が原因で、インフルエンザと呼ばれますが、冬季に流行するいわゆるインフルエンザとは別の感染症です。主に飛沫によって鼻や喉に感染しますが、症状がないまま過ごしているお子様も多くいます。発症した場合は、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重い疾患を引き起こすことがあります。多くは5歳未満で発生し、特に乳幼児での発症に注意が必要です。

小児の肺炎球菌感染症ワクチン

小児の肺炎球菌とは
肺炎球菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で張症します。特に乳幼児は注意が必要です。 主に飛沫により感染を起こし、集団生活が始まるとほとんどの子供が持っているといわれ、保菌しているものの症状がないまま日常生活を送っている場合も少なくありません。しかし何らかのきっかけで発症すると、肺炎や中耳炎、敗血症、髄膜炎などを合併する場合があり、血液中に菌が侵入するなどして重篤な状態になることもあります。

水痘ワクチン

水痘とは
水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされます。9割以上が9歳以下での発症と言われ、空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、発熱とともに体中にかゆみを伴う発疹や水ぶくれができるのが主な症状です。多くの場合、軽症のまま回復しますが、まれに重症化して熱性痙攣、肺炎、気管支炎、脳炎等を合併し、最悪の場合、死亡することもあります。また、大人になってから初めて感染すると、症状が重くなります。

インフルエンザワクチン

インフルエンザとは
インフルエンザウイルスが原因の感染症です。通常の風邪の場合、喉の痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られず、発熱もそれほど高くない一方、インフルエンザは、風邪症状に加え、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れるのが特徴です。小児ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力が低下している人では肺炎を併発する等、重症になることがあり、注意が必要です。

成人の肺炎球菌感染症ワクチン

成人の肺炎球菌とは
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。主に飛沫により感染を起こします。日本人の高齢者では約3~5%の方が鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これが加齢等により体力や免疫力が低下し、何らかのきっかけがあると気管支炎や肺炎を発症し、敗血症などの重い合併症を起こすこともあります。肺炎は死亡原因の常に上位にあるため、高齢者は予防していくことが大切です。

おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン

おたふくかぜとは
おたふくかぜは、流行性耳下腺炎とも呼ばれ、ムンプスウイルスの感染によって発症します。一般的には子供の病気ですが、大人がかかることもあり、思春期以降にかかると症状が重くなるとされています。高熱や耳下腺の腫れなどが起こり、多くの場合やがて回復します。ただし難治性難聴などの後遺症の危険性があるため注意が必要です。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎とは
B型肝炎ウイルスの感染によって起こる肝臓の病気です。同ウイルスに感染した血液や体液に接触した場合、たとえば出産時の母子感染、性的接触、注射器の回しうちなどを通じて感染します。一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態(キャリアと呼ばれる状態)となる場合があります。また急性肝炎と慢性肝炎があり、急性肝炎は稀に劇症化することもあるので注意が必要です。キャリアになると慢性肝炎になることがあり、一部では肝硬変や肝がんなど重篤な病気を引き起こす危険性もあります。

ロタウイルス感染症ワクチン

ロタウイルス感染症とは
ロタウイルスが原因で起こる急性の胃腸炎です。0~6歳ころの乳幼児期にかかりやすいです。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐、腹痛に加え、発熱もみられます。通常5歳までにほぼすべてのお子様がロタウイルスに感染するとされています。脱水症状がひどくなると入院治療が必要になることがあります。ロタウイルスには何度も感染する場合が多いのですが、繰り返し感染するうちに、次第に免疫がついて症状が軽くなっていくため、初回の感染時が一番重症化しやすいと考えられています。

子宮頸がん(HPV)ワクチン

子宮頸がんとは
子宮下部の管状の箇所を子宮頸部と呼び、そこに生じるがんを子宮頸がんといいます。 子宮頸がんは子宮がんの約7割を占めます。以前は発症のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。このウイルスは性的接触により子宮頸部に感染します。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは
身体の左右どちらかに、ピリピリと刺すような痛みと、赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。帯状疱疹は、身体の中にひそんでいたヘルペスウイルスの一種で、水痘帯状疱疹ウイルスによって起こります。水痘(水ぼうそう)にかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。